胃内視鏡検査(胃カメラ)について
胃内視鏡検査では胃がんの早期発見のほか、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの様々な病気を診断することができます。観察範囲は上部消化管(食道・胃・十二指腸)であり、これまで数多くの検査経験と最新の高性能内視鏡を駆使し、小さな異常も見逃さない検査に努めております。
このような症状がある方は胃内視鏡検査を受けましょう
- みぞおちの痛み、胃もたれ、食欲がない
- 胸やけ、胸のつかえ、のどの違和感
- 貧血を指摘された、また黒い便が出た
- 急な体重減少
- 健康診断でピロリ菌を指摘された
- 少量の飲酒で、顔がすぐ赤くなる
- 過去に胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
- 40歳以上の方で胃内視鏡検査を受けたことがない
- 検診や人間ドックのバリウム検査で異常を指摘された
- 血縁者で胃がんになられた方がいる
苦しくない当院の胃内視鏡検査
「胃カメラは苦しくて嫌だ」という患者様のお声を良く聞き、辛くてこわい検査というイメージを持たれている方が多いのも事実です。私が実際に初めて内視鏡検査を受けた時も、検査が苦しく、しばらくは受けたくないと思っておりました。
苦痛なく安心して内視鏡検査を受けていただけるよう、当院では様々な工夫を施しております。検査時間は約7分-10分程ですが、この短い時間でどれだけ精度の高い診断を行うかを大切にしています。患者様おひとりお一人に合った検査方法をご提案させていただきますので、お気軽にご相談いただければと思っています。
当院の胃内視鏡検査の特徴
~おひとりお一人に合ったオーダーメイドの検査方法をご提案いたします~
- 01苦痛の少ない胃内視鏡検査
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患者様に苦痛のない胃内視鏡検査を受けていただくため、外径5.4mmのとても細い最新の胃カメラを採用。また口・鼻の両方から検査が可能です。
口からの胃内視鏡
最新の外径が細い胃カメラである「GIF-1200N」を採用しており、患者様の検査時の苦痛を軽減します。口からの内視鏡検査で苦しいと思われる原因の一つが、「オエーッ」となる反射(嘔吐反射)です。これは舌の根元に内視鏡が触れることにより、引き起こされます。この嘔吐反射を最小限にします。
鼻からの胃内視鏡
当院では鼻からの内視鏡検査も行っております。鼻から細い胃カメラ(「GIF-1200N」)を挿入することで、舌の根元に触れることなく進みますので、嘔吐反射を引き起こしにくくなります。また鼻だけに麻酔をかけるので、検査中は医師や看護師とお話ししながら、安心して検査を受けていただけます。
- 02ご希望により眠ったまま検査を受けられます
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当院では患者様のご希望により、少量の鎮静剤(静脈麻酔)にて眠ったまま検査を受けることが可能です。
検査後は目を覚ますためのお薬を使用し、鎮静剤の効果が切れるまでリカバリールームで休憩していただくため、安心してご帰宅出来ます。(鎮静剤を使用した場合、当日の自転車、車、バイクなどの運転はできませんのでご注意ください。)
鎮静剤を使用しない方でも、検査中にリラックスしていただけるよう適宜お声がけをいたします。また患者様モニターにて、内視鏡画面を一緒に見ていただきながら検査を行うこともできます。
- 03的確な診断により、病気の早期発見
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今までの内視鏡経験を生かし、
微細な病変に対しても的確に診断いたします。
これまで大学病院や総合病院にて多くの内視鏡検査、また早期がんに対しESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という内視鏡治療を行ってきました。現在は病変の早期発見により、内視鏡治療で治癒できるようになっています。内視鏡検査に「こわい」、「つらい」というイメージをお持ちの方は、是非お気軽にご相談ください。
- 04最新の内視鏡機器により、小さな異常も発見
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検査の精度は医師の診断技術のほか、内視鏡機器によっても差が出ます。
当院は、胃カメラ、内視鏡システム、内視鏡室の照明に最新の機器を導入しております。
最新の胃カメラ、内視鏡システム
最新の胃カメラであるオリンパス社製の「GIF-1200N」、「GIF-XZ1200」を導入しており、患者様の症状や目的により使い分けています。
導入している病院は都内でも数カ所であり、検査時の患者様の苦痛を最小限にし、小さな病変でも的確な診断を行えます。
内視鏡システムにはオリンパス社最上位機種の「EVIS X1」を取り入れ、クリアで高精細な観察を可能にし、病気の早期発見に努めます。
内視鏡システムとはスコープからの画像を鮮明に処理し、様々なモードにより正確な診断をサポートする装置です。
詳しく見る
「GIF-1200N」(オリンパス社製)は極細径の胃カメラであり、検査時の患者様の苦痛を最小限に軽減します。それに加えて低ノイズのハイビジョン画像により、微細な血管や粘膜の表面も正確に観察できるようになっております。
「GIF-XZ1200」(オリンパス社製)は2021年2月に発売された胃カメラで、導入施設も都内ではまだ数か所と限られております。病変の最大125倍の拡大ズーム観察が可能で、Narrow Band Imaging(微細な血管や粘膜の表面模様を見やすくする技術)を併用することにより、質の高い診断を可能にしています。また高感度の画質の採用により、ハイビジョンを上回る画質(HQ画質)にて観察を行えます。胃の萎縮(慢性炎症)や食道の炎症が強い方、がんの既往のある方にとても有用なスコープと考えます。
- 05ブルーライト照明を採用した内視鏡室
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内視鏡室のブルーライト照明を取り入れ、青色光の色彩効果にて病変を発見しやすくするだけでなく、患者様へのリラックス効果をもたらします。
最新のトライテラス社製ブルーライト照明であり、23区内で初の導入となります。
- 06お腹の張りを軽減する炭酸ガス送気
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炭酸ガス送気システムの採用により、検査によるお腹の張りを軽減できます。
精度の高い検査を行うために、十分な送気(ガスを入れて膨らます)にて胃のひだを広げて、丁寧に観察する必要があります。送気には消化管内での吸収が早い炭酸ガスを使用し、検査中や検査後のお腹の張りを大幅に解消することができます。
- 07感染症に配慮した安心できる胃内視鏡検査
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胃内視鏡検査時に使用している処置具は、学会が定めているガイドラインに沿った消毒衛生管理を実施していますので、ご安心して検査を受けていただけます。