胃内視鏡検査|神楽坂消化器内科・内視鏡クリニック|飯田橋、神楽坂の胃カメラ・大腸カメラ

MENU

胃内視鏡検査

胃内視鏡検査

Gastroscopy

胃内視鏡検査(胃カメラ)について

胃カメラ GIF-1200N

胃内視鏡検査では胃がんの早期発見のほか、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの様々な病気を診断することができます。観察範囲は上部消化管(食道・胃・十二指腸)であり、これまで数多くの検査経験と最新の高性能内視鏡を駆使し、小さな異常も見逃さない検査に努めております。

このような症状がある方は胃内視鏡検査を受けましょう

  • みぞおちの痛み、胃もたれ、食欲がない
  • 胸やけ、胸のつかえ、のどの違和感
  • 貧血を指摘された、また黒い便が出た
  • 急な体重減少
  • 健康診断でピロリ菌を指摘された
  • 少量の飲酒で、顔がすぐ赤くなる
  • 過去に胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
  • 40歳以上の方で胃内視鏡検査を受けたことがない
  • 検診や人間ドックのバリウム検査で異常を指摘された
  • 血縁者で胃がんになられた方がいる

苦しくない当院の胃内視鏡検査

「胃カメラは苦しくて嫌だ」という患者様のお声を良く聞き、辛くてこわい検査というイメージを持たれている方が多いのも事実です。私が実際に初めて内視鏡検査を受けた時も、検査が苦しく、しばらくは受けたくないと思っておりました。

苦痛なく安心して内視鏡検査を受けていただけるよう、当院では様々な工夫を施しております。検査時間は約7分-10分程ですが、この短い時間でどれだけ精度の高い診断を行うかを大切にしています。患者様おひとりお一人に合った検査方法をご提案させていただきますので、お気軽にご相談いただければと思っています。

当院の胃内視鏡検査の特徴

~おひとりお一人に合ったオーダーメイドの検査方法をご提案いたします~

01苦痛の少ない胃内視鏡検査

胃カメラ GIF-1200N

患者様に苦痛のない胃内視鏡検査を受けていただくため、外径5.4mmのとても細い最新の胃カメラを採用。また口・鼻の両方から検査が可能です。

口からの胃内視鏡

最新の外径が細い胃カメラである「GIF-1200N」を採用しており、患者様の検査時の苦痛を軽減します。口からの内視鏡検査で苦しいと思われる原因の一つが、「オエーッ」となる反射(嘔吐反射)です。これは舌の根元に内視鏡が触れることにより、引き起こされます。この嘔吐反射を最小限にします。

鼻からの胃内視鏡

当院では鼻からの内視鏡検査も行っております。鼻から細い胃カメラ(「GIF-1200N」)を挿入することで、舌の根元に触れることなく進みますので、嘔吐反射を引き起こしにくくなります。また鼻だけに麻酔をかけるので、検査中は医師や看護師とお話ししながら、安心して検査を受けていただけます。

02ご希望により眠ったまま検査を受けられます

眠ったまま検査イメージ

当院では患者様のご希望により、少量の鎮静剤(静脈麻酔)にて眠ったまま検査を受けることが可能です。

検査後は目を覚ますためのお薬を使用し、鎮静剤の効果が切れるまでリカバリールームで休憩していただくため、安心してご帰宅出来ます。(鎮静剤を使用した場合、当日の自転車、車、バイクなどの運転はできませんのでご注意ください。)
鎮静剤を使用しない方でも、検査中にリラックスしていただけるよう適宜お声がけをいたします。また患者様モニターにて、内視鏡画面を一緒に見ていただきながら検査を行うこともできます。
03的確な診断により、病気の早期発見

ESDイメージ

今までの内視鏡経験を生かし、
微細な病変に対しても的確に診断いたします。

これまで大学病院や総合病院にて多くの内視鏡検査、また早期がんに対しESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という内視鏡治療を行ってきました。現在は病変の早期発見により、内視鏡治療で治癒できるようになっています。内視鏡検査に「こわい」、「つらい」というイメージをお持ちの方は、是非お気軽にご相談ください。

04最新の内視鏡機器により、小さな異常も発見

胃カメラ EVIS X1

検査の精度は医師の診断技術のほか、内視鏡機器によっても差が出ます。
当院は、胃カメラ、内視鏡システム、内視鏡室の照明に最新の機器を導入しております。

最新の胃カメラ、内視鏡システム

最新の胃カメラであるオリンパス社製の「GIF-1200N」、「GIF-XZ1200」を導入しており、患者様の症状や目的により使い分けています。
導入している病院は都内でも数カ所であり、検査時の患者様の苦痛を最小限にし、小さな病変でも的確な診断を行えます。

内視鏡システムにはオリンパス社最上位機種の「EVIS X1」を取り入れ、クリアで高精細な観察を可能にし、病気の早期発見に努めます。
内視鏡システムとはスコープからの画像を鮮明に処理し、様々なモードにより正確な診断をサポートする装置です。

詳しく見る

「GIF-1200N」(オリンパス社製)は極細径の胃カメラであり、検査時の患者様の苦痛を最小限に軽減します。それに加えて低ノイズのハイビジョン画像により、微細な血管や粘膜の表面も正確に観察できるようになっております。

「GIF-XZ1200」(オリンパス社製)は2021年2月に発売された胃カメラで、導入施設も都内ではまだ数か所と限られております。病変の最大125倍の拡大ズーム観察が可能で、Narrow Band Imaging(微細な血管や粘膜の表面模様を見やすくする技術)を併用することにより、質の高い診断を可能にしています。また高感度の画質の採用により、ハイビジョンを上回る画質(HQ画質)にて観察を行えます。胃の萎縮(慢性炎症)や食道の炎症が強い方、がんの既往のある方にとても有用なスコープと考えます。

05ブルーライト照明を採用した内視鏡室

ブルーライト照明を採用した内視鏡室

内視鏡室のブルーライト照明を取り入れ、青色光の色彩効果にて病変を発見しやすくするだけでなく、患者様へのリラックス効果をもたらします。

最新のトライテラス社製ブルーライト照明であり、23区内で初の導入となります。

06お腹の張りを軽減する炭酸ガス送気

炭酸ガス送気システムの採用により、検査によるお腹の張りを軽減できます。

精度の高い検査を行うために、十分な送気(ガスを入れて膨らます)にて胃のひだを広げて、丁寧に観察する必要があります。送気には消化管内での吸収が早い炭酸ガスを使用し、検査中や検査後のお腹の張りを大幅に解消することができます。

07感染症に配慮した安心できる胃内視鏡検査

胃内視鏡検査時に使用している処置具は、学会が定めているガイドラインに沿った消毒衛生管理を実施していますので、ご安心して検査を受けていただけます。

胃内視鏡検査でわかる疾患

以下に代表的な疾患を記載いたします。

逆流性食道炎

代表的な症状は、胸焼けや胸痛、のどの違和感、口が苦い感じ、慢性の咳などです。原因は胃酸が胃の内容物と共に食道内に逆流することで起き、喫煙・飲酒などの生活習慣、肥満、加齢、食道裂孔ヘルニアなどが原因となります。

バレット食道

慢性的な胃酸の食道への逆流により、下部食道の粘膜が胃粘膜に置き換わる状態をいいます。逆流性食道炎に罹患されている方の増加により、現在注目されている病態です。食道がんの原因ともなるので、定期的な胃内視鏡検査が大切です。

食道がん

早期では無症状ですが、進行すると飲み込むときにつかえ感、胸痛、貧血などが生じます。飲酒や喫煙、熱い食事の嗜好、バレット食道などが原因となります。(わずかな飲酒で顔が赤くなる方は、発がんリスクが高くなることが知られています。)早期に診断することで、内視鏡治療を含めた低侵襲な治療が選択可能となりますので、上記に当てはまる方は胃内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。

胃ポリープ

通常は症状がありません。バリウム検査で指摘されることが多いですが、具体的なポリープの種類を診断するためには内視鏡検査が必要となります。

  • 胃底腺ポリープピロリ菌に感染していない粘膜に出来るポリープで、悪性化することは稀なため治療は不要です。
  • 過形成性ポリープピロリ菌に感染した粘膜に出来るポリープで通常治療は不要ですが、貧血の原因やまれにがん化することがあるため、定期的な内視鏡検査で経過観察をする必要があります。
  • 胃腺腫良性と悪性の間の病変で、定期的に内視鏡での組織検査が必要です。胃がんに進行するリスクが高い場合は、早期胃がんに準じて内視鏡治療が必要となります。
胃アニサキス症

サバやイカなどの魚介類を加熱せずに食べた後、激しい腹痛や嘔吐を生じます。アニサキスはこれらの魚介類にいる寄生虫であり、内視鏡検査よりアニサキスを除去することで速やかに症状は改善します。

慢性胃炎(萎縮性胃炎)

症状がない場合もありますが、みぞおちの痛み、腹部不快感、食欲不振などがみられることがあります。原因の多くはピロリ菌感染によるものですが、その他に自己免疫疾患による胃炎などもあります。ピロリ菌感染は胃がんのリスクとなり、除菌することで発がんのリスクが低下します。除菌に加え、定期的に内視鏡検査にて胃の粘膜を観察することが大切です。

ヘリコバクター・ピロリ感染症

多くは幼少期に口から入り、胃の粘膜に住みつく細菌です。萎縮性胃炎を引き起こし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの原因となります。また胃MALTリンパ腫、免疫性血小板減少性紫斑病などの病気も引き起こすことが知られています。内服薬で除菌をすることにより、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防し、胃がんのリスクを下げることが出来ます。

胃・十二指腸潰瘍

症状は、みぞおちや背中の痛み(胃潰瘍は食直後、十二腸潰瘍は空腹時や夜間)、お腹の張り、吐き気などが生じます。潰瘍が深くなると出血することがあり、吐血や血便がみられます。大多数はヘリコバクター・ピロリ菌が原因であり、解熱鎮痛剤・ステロイド・抗血小板薬等の内服やストレスなどでも発症します。上記の症状があれば、我慢せずに病院を受診してください。

胃がん

早期は無症状ですが、病変が大きくなると上腹部痛、げっぷ、吐き気、腹部不快感、貧血などがみられます。原因はピロリ菌感染が多くを占めますが、喫煙や塩分の過剰摂取、栄養バランスの偏った食事等もリスク因子となります。
早期の胃がんや特殊なタイプの胃がんを発見するためには、内視鏡で丁寧に観察する必要があります。早期発見にて内視鏡による治療が出来る時代となっており、定期的に内視鏡検査を行うことが大切です。

十二指腸炎

軽症では無症状ですが、炎症が強くなるとみぞおちや背中の痛み、吐き気などを認めます。ピロリ菌感染、飲酒、ストレス、解熱鎮痛剤などの内服、クローン病などの炎症性腸疾患などが原因となります。症状がない場合も多く、内視鏡検査時に偶然見つかることも多いです。

十二指腸がん

多くの場合は無症状ですが、病変が大きくなると腹痛、腹部膨満感、吐き気、嘔吐、貧血などがみられます。胃がんの発生頻度の1%以下と稀ながんですが、内視鏡による診断技術の向上もあり早期発見されるケースが増加しています。

胃内視鏡検査の流れ

1
検査予約

検査予約イメージ

胃内視鏡検査をご希望の場合は、事前に外来を受診していただきます。

  • 医師による診察後に検査予約を行います。(緊急にて内視鏡検査が必要な方は、当日に検査をいたします。)
  • 服用中のお薬を確認させていただきます(お薬手帳をお持ちの方は持参してください)。
2
検査前日

夕食イメージ

  • 夕食は午後9時までに済ませてください。
  • お水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
3
検査当日

薬イメージ

  • 常用している薬は、検査予約時の指示通りに服用してください。
  • お水、お茶、スポーツドリンクは、検査の1時間前まで摂取可能です。
4
検査
  • 検査着に着替え、胃の中の泡を取り除くお薬を飲みます。
  • 口のなか(経鼻の場合は鼻)に、麻酔のお薬を含みます。
  • 検査台に横になっていただきます。医師、看護師が適宜お声がけをし、リラックスした状態で検査を受けていただきます。
  • 眠っての検査をご希望の方は、鎮静剤を注射いたします。
  • 検査時間は約8分〜10分程です。

着替えイメージ

検査室イメージ

5
検査後

リカバリールーム

  • 検査終了後は、リカバリールームで休んでいただきます。その後、医師より検査結果の説明があります(鎮静剤を使用しない場合は、リカバリールームで休む必要はありません)。
  • 病理組織検査を行った場合、約2週間後に来院していただき、病理結果の説明を受けてください。
  • 鎮静剤を使用した場合は、検査後の車、自転車、バイクなどの運転はできませんのでご注意ください。

胃内視鏡検査の費用

1割負担 3割負担
胃内視鏡検査(観察のみ) 2,000円前後 4,000-5,000円前後
胃内視鏡検査(生検検査あり※) 3,000-4,000円前後 9,000-12,000円前後
  • 費用はあくまで目安の金額です。
  • 初診料・再診料は別となります。
  • ※生検による病理検査は、炎症の有無や、がん細胞が含まれているかを確認する際に行います。